【あくねこ】ちょっと大人のバレンタイン(/ω\)♡【SS】

2022年2月24日

こんにちわ(。・ω・)ノ゙ゆいなです☆今日は『悪魔執事と黒い猫』こと『あくねこ』のSSを語っていきたいと思ってブログを書いています(/ω\)♡
(アプリなので気になる方は是非落としてみて下さい☆)

13人分(*゚Д゚)!!という事でちょっと多いので、少々お時間頂くかもしれませんが気長に待っていてくれると嬉しいです。

『あくねこ』については以前にもブログを書いています(/ω\)♡
参考程度に→【コンシェル】悪魔執事と黒い猫をやってみたぞヾ(・ω・*)【主様】
今回は『ハウレス』と『ラト』編です☆

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【ハウレス】君の名を

『主様、寒くないですか?』

執事のまとめ役であるハウレスは、不安そうに尋ねた。

『大丈夫だよ』

微笑んで答えると少しだけ、ハウレスの緊張が緩んだようで笑みがこぼれる。

『主様。不安を和らげる紅茶はいかがですか?べリアンさんから聞いたのですが、カモミールティーが心を落ち着かせ、安眠効果も高めてくれますよ』

『えっと・・・』

いつも心配してくれるハウレス。

元の生活に戻れば、自分で食事の支度をし、仕事に行って、何気ない毎日を過ごすだけだった。

そんな毎日が楽しくなったのは、他でもない彼のおかげである。

『えっとね・・・ハウレス・・・』
私はスカートを両手でギュッと握る。
『どうしました?主様?』
『・・・今日は一緒にお茶を飲んでくれないかな?』

ハウレスは一瞬驚いた顔をし、すぐに照れ笑いをする。

『えっと・・・主様がそう言うのでしたら・・・。お断りするのは失礼ですので・・・。少々お待ちください。用意してきます』
『あ・・・。いいの。私が準備するから』

『えっ!?主様それはいけません。執事である以上は、主様にそんな事をさせる訳にはいきません!!』

ハウレスの大きい声が部屋に響く。

『落ち着てハウレス。じゃぁ、こうするのはどう?私が執事で、ハウレスが主様』
『えっ?』
『さぁ、主様。椅子に座ってください』

少しだけ強引にハウレスを椅子に座らせる。
『あ・・・あ、主様?』
『違いますよ?私は執事です。ちゃんと名前でお呼びになってください』
『っ・・・//』
『主様。少々お待ちください。紅茶をお持ちしますね』

この日の為に、フルーレにお願いしてたメイド服に着替えて(フルーレが気合入れすぎてちょっと豪華になりすぎでドレスみたくなってるけど)紅茶のセットと、手作りのバナナマフィンをお皿に乗せる。

ハウレス、どんな顔するのかな・・・?
驚くのかな?照れるのかな・・・。レシピ通りに作ったんだけど口に合わなかったらどうしよう・・・。

すぐ不安になってしまうのは、私の悪い癖だ。ハウレスにも言われたけど、なかなか治らないな・・・。
と思うと『くすっ』と笑みがこぼれた。

───デビルズパレス 自室───

『お待たせしました。主様』

私が扉を開けると、月夜に照らされたハウレスの横顔が目に映った。

蒼色のサラサラの髪が月明りに照らされ、瞳は吸い込まれそうなくらいの澄んだ紫色をしている。

『あ・・・主様・・・この後は自分がやりますからっ・・・』
ハウレスが椅子から立つと同時に何かが落ちる。
『あ・・・』
『コレは・・・?』

私がハウレスより早く広い上げると、びっしりと書かれたメモである事が分かる。

「主様 起床 ~があり気分がすぐれない様子 主様と~の話をする 主様の好物は~・・・」

私は見なかった事にしてハウレスに差し出す。

『主様。コチラを』
『っ・・・あ。主様・・・もう、やめませんか?俺はこう言うの・・・』
『紅茶が冷めてしまいますので、準備しますね』

執事達の見よう見真似で入れているので、合っているかどうかと言うのは分からない。
慣れていないので手が震える。
そんな状況を見かねてハウレスは

『こういう時は、こうすると上手くいきますよ』

ティーポットで紅茶を注ぐ私の手に優しく触れる。

執事達のリーダー格で何でも完璧にこなそうとする彼の心の負担を少しでも、軽くしてあげたかったのに・・・。結局、私が助けられてしまう。

『有難うございます。今日のお菓子はコチラになります』
ハウレスの前に自分で作ったバナナマフィンをそっと差し出す。
『コレは・・・?主様が作った?』
『はい。バナナマフィンでございます』
『・・・えっと・・・』
『お口に合うか分からないのですが・・・』

ハウレスの顔が真っ赤になる。
『・・・主様・・・』
『もぅ、主様はやめてください・・・』
『・・・』
『・・・駄目なの?』

我儘だって分かってる。でも、ちゃんと名前で呼んで欲しい。
それ以上言葉が出てこなくて、目頭が熱くなる・・・。

『今・・・この夜だけでしたら・・・』
『・・・あ・・ありがと・・・』

自分の瞳から一粒の涙が床に零れ落ちた。

『ハウレス・・・』
『っ・・・〇〇』

ハウレスが私の名前を呼んだ後に自らの口を抑える。
『嬉しい・・・』
『・・・〇〇・・・えっと、座って・・・くださ・・・』
『敬語も必要ないの』
私は俯き加減で言う。

ハウレスは、観念したかのようにクスっと笑うと
『〇〇、座って』
と言った。

ねぇ、ハウレス。私がココに来た日の事を覚えてる?

自分の存在価値なんて無いんだって自暴自棄になった日。あの指輪を拾ってこの世界に来た日。

あの日からずっとハウレスは傍にいてくれて、私を支えてくれた。

私の願いが叶うのなら、ハウレスの抱えてるものを少しでも軽くしてあげたいって思うんだ。

食べかけのバナナマフィンと静かに音を立てるフォークの音を聞きながら、そっと彼の顔を見る。

『俺の為に有難う。〇〇。この事は生涯忘れない』

素敵なバレンタインを有難う。ハウレス。

【ラト】パセリのケーキと深層心理

最初は怖い印象を持っていたラトだけど、話すようになって大分打ち解けてきたと思う。

『ねぇ、ラト』
『はい。主様』
『ラトはどうして、パセリが好きなの?』
『どうして・・・?そうですねぇ・・・。好きなモノに理由はありません。おいしいと思うから好きなんです』

好きに理由はないかぁ・・・。
私は正直パセリは苦手。
独特のくさみがあって、歯ごたえも良くない。使うとしても彩程度。

でも、これがラトにとっては『好き』になるんだろうなと思うとなんとなく腑に落ちる。

『主様?何か考え事ですか?』
『・・・え?』
『ぼーっと、私の方を見ていたので・・・』

『えぇっと・・・』
『私に何か言いにくい事がありますか?』

ラトは直観が鋭いと思う。
私の考えてる事や、思っている事。全て分かっている様な物の言い方をするから。

『そんな事ないんだけど・・・』

まさか、本人の前で貴方の事を考えていましたなんて言える訳がない。

『フフッ。ふーん・・・。ならいいんだけど』

ラトは含み笑いをすると、私の方をじっと見つめる。

『嘘ですね』
『えっ?』
『主様は私に隠し事をしています。違いますか?』

急に真面目に話し出すラトを目の前にすると、正直に言わないといけないと言う気分になる。

『あのね、ラト。実は・・・』

正直に自分が話そうとするとラトが笑い始める。

『冗談ですよ。主様。私は主様の秘密や、言いたくない事を無理やり聞くつもりはありません。それに、私が興味があるのは主様。貴女自身なのですから』

興味があると言われて、本当だったら素直に喜びたい。

だけど、ラトの興味があるってどんなモノなのかが私には分からなかった。

『ねぇ、ラト。渡したいものがあるの』
『主様が私に渡したいモノ?』
『少し待っててね』

───デビルズパレス 厨房───

私はラトの事を考えながら厨房に向かう。
ラトが喜んでくれるように、色々考えてパセリのケーキを作ってみたけど・・・。
その味は自分ではおいしいのか?不味いのか?という判断が付かなかった。

お皿にパセリのケーキを乗せ、パセリを添える。

ラトの好きな紅茶って・・・なんだろう・・・?

茶葉を選ぶトコロて手が止まる。
沢山今まで話したハズなのに、ラトの事を理解してないんじゃ・・・?

『主様、こんなトコロにいたんですね』

不意にラトの声が後ろから聞こえた。

『あ・・・ごめんね待たせちゃって』
『いいえ。全然待ってません。主様に何かがあったんじゃないかと心配して探してみました。私らしくないですね』

ラトは少しだけ照れたように笑った。

『えっと・・・ラトは紅茶は何が好き?』
『主様は紅茶は何が好きなんでしょう?沢山話す機会がありましたが、私が用意した事がないので分かりません』

『私は、ヌワラエリアが好きなんだけど・・・ラトは?』
『では、ヌワラエリアを頂きましょう』

ラトが慣れた手つきで茶葉を用意をする。

『その緑のおいしそうなケーキは?』

用意してあったパセリのケーキを見て、ラトが不思議そうな顔をする。

『バレンタインだから、ラトにバレンタインのプレゼントだよ』
『私に・・・』

ラトは紅茶の用意が終わると、パセリのケーキがのったお皿を大切そうに自分の元に持ってくる。

『これは・・・パセリのケーキですね』
『正直・・・おいしいかどうかは分からないんだけど・・・』

ラトは少し笑うと
『食べてみてもいいですか?』
と言った。

『もちろん』
『人から贈り物をもらって、こんな気持ちになるのは初めてです。私の好きなモノを理解してくれ、優しくしてくれる。主様と言う存在は私にとって、とても大切な存在の様です』
『ラト・・・』
『どうせみんなちっぽけな存在です。ミヤジ先生が主様を傷つけてはいけないと言っていたので、主様には手を出さずにいましたが・・・。』

ラトの手が私の頬に触れる。

『このくらいなら許されるでしょう』

手はひんやりしていて、手が離れても頬にその感覚が残っていた。

『主様は温かいですね』

ラトは自分の手のひらを見て何度か優しく握ると、その手をそっと自分の頬に当てた。

おまけ♪

SS久しぶりに書きましたヾ(・ω・*)
読んで下さった皆様のお口に合えば幸いです。

参考程度に
【あくねこ】ちょっと大人のバレンタイン2(/ω\)♡【SS】べリアン』『フルーレ』編
【あくねこ】ちょこっと大人のバレンタイン3(/ω\)♡【SS】ルカス』『ナック』編

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