【NIKKE】Good World【Part 1】
こんにちわ☆ゆいなです♪
今日はNIKKEのイベントあった「Good World」シラツルのお話を物語のようにして、書いていきたいと思いますヾ(・ω・*)
本編には忠実に作っているつもりですが、表現や行動で「ちょっと違う」「シラツルはこんな子じゃない」と言うのがあったら申し訳ありません。
ちょっと長いので、オススメは『いい人たちが作る世界』です。
この辺が伏線の回収になると思います♪

外出の時
とある部屋の一室。
テレビでは、アナウンサーが興奮気味にニュースを伝えていました。

「アーク史上、かつてない出来事が起きました。あのカウンターズ部隊が、アークの宿願である地上の一部奪還に成功。アークの創設以来、前代未聞の成果を上げた指揮官が現れました!」
シラツルはその言葉を聞き、小さく驚きの声を漏らします。
「まぁ。地上の一部を奪還したですって…!いったい、どんな子がこんな立派なことを…!」
彼女は驚いた表情のまま、テレビ画面を見つめていました。
しかしテレビは、そんなシラツルの疑問に答える間もなく、次々と新たな情報を伝えていきます。
「中央政府は今回奪還された地域を 『駐屯地01』と命名し…」
画面には、カウンターズ部隊とその指揮官の名前、そして顔写真が映し出されました。
シラツルは、画面に映った名前を確かめるように呟きます。
「カウンターズと…部隊の指揮官?この指揮官は……」
彼女は穴が開きそうなほど、じっとテレビを見つめました。
「やっぱり…あの子だわ。ふふ、ビックリしちゃいました~ こんなにカッコよく成長したんですね。しかも、こんなに大きな成果を残すなんて。 ホントにすごいです~」
シラツルは嬉しそうに、優しく目を細めます。
その笑みを残したまま、ゆっくりと目を開き、ぽつりと独り言を続けました。
「あの子がこんなに大きくなったということは、 ずいぶん長い時間が流れたのね」
そう呟いた彼女の表情からは、先ほどまでの明るい笑顔が静かに消えていました。
「…時間、ね……」
彼女はテーブルの中央に置かれた、古びた書類へと視線を落します。
「…そう。とうとう、約束の時が来たんですね」
シラツルはしばらくの間、その書類を見つめたまま、遠い記憶に思いを馳せるように沈黙しました。
「久しぶりに、外に出る時が来たみたいです。しばらく出ないうちに、 アークがどう変わったのか……」
そう言った彼女の顔には、再び柔らかな笑みが浮かんでいました。
「…ふふ。すごく楽しみですね」
その笑顔は、未知の世界を自らの目で確かめようとする期待に満ち溢れていました。
白い鶴:A
ある日、指揮官は任務報告書の不備が見つかり、朝まで徹夜で修正作業をしていました。
ようやく解放され、外へ出ることができた頃には、すっかり疲れ切っていました。
指揮官は重い足取りで公園へやって来ると、疲れた表情のままぽつりと独り言を漏らします。
「はぁ…どこでもいいから横になりたい」
そう言うと、彼は目の前のベンチへそのまま寝転んでしまいました。
(指揮官室に早く戻ったところで、 今日も誰かが訪ねてくるだろうし…。少し横になってから戻ろう)
そんなことを考えながら、指揮官はふと空を見上げます。
エターナルスカイから、暖かな陽射しが降り注いでいました。
(いい天気だ…)
気が緩んだのか、指揮官はあくび混じりに呟きます。
「ふわぁ…。少し寝てから戻るとするか」
そして、そのままゆっくりと瞼を閉じました。
「まあまあ、こんなところで寝ているなんて。お天気がいいとはいえ、少し風がありますし…風邪を引いたら大変ですよ~?」
かすかに聞こえるシラツルの声。
けれど指揮官は、眠気に抗えず反応することができませんでした。
シラツルは困ったように、さらに声をかけます。
「あら…もしも~し?ちょっと起きてもらえますか~?もう、こんなところで寝てはダメですよ~?おうちに帰ってからねんねしましょうね」
「まだ…眠…い…」
そんな指揮官に、シラツルは優しく微笑みかけます。
「それじゃあ、お目々をばっちり開けてぐ〜っと伸びをしましょうか?」
辛うじて意識を保っていた指揮官は、押し寄せる睡魔の中でその言葉に従い、薄っすらと目を開けました。
「まぶしい…嫌だ……」
眩しさに耐えきれず、指揮官は再びぎゅっと目を閉じます。
「えっ?まぶしいですか?」
そう声がした直後、指揮官は頭上に影が差したのを感じました。
「日陰…心地いい……」
その心地よさそうな声を聞き、シラツルは微笑みながら尋ねます。

「ふふ、これでいいですか?」
ですが次の瞬間、彼女は少し困ったように独り言を漏らしました。
「う~ん、困りました。かなりお疲れみたいですねぇ。でも、このまま寝かせておいたら風邪を引くかもしれませんし…。でも、このまま寝かせておいたら風邪を引くかもしれませんし……」
その後、指揮官は目元に柔らかな布がそっと掛けられたような感覚を覚えます。
「ブランケットを買ってきますので、 少し待っていてください」
「いや…その必要は……」
誰なのか確認したい気持ちはありましたが、指揮官は睡魔に勝てず、そのまま再び眠りへ落ちてしまいました。
やがて、正体不明の人物の足音が遠ざかっていきます。
──どれくらい時間が経っただろう。
指揮官はぼんやりとした意識の中で、そんなことを考えていました。
(……分からないが、もう少し寝ていたい)
「…寒い……」
まだ眠っていたい気持ちはありましたが、肌寒さに思わず身じろぎします。
(もう少し寝ていたいのに……)
その時でした。
「うわああああああん!!」
女の子の激しい泣き声が、公園中に響き渡ります。
「!!」
さすがの指揮官も、サイレンのような泣き声には飛び起きました。
「何だ…!?」
スッ…
指揮官が身体を勢いよく上体を起こすと、 顔にかぶせてあった何かがはらりと落ちました。
「??」
視線を落とすと、そこには鶴の刺繍が入った白いハンカチがありました。
「…ハンカチ?」
指揮官はそれを丁寧に拾い上げると、泣き声のする方へ視線を向けます。
「うわああん!行かない! 行かないってば!」
女の子の周囲には人だかりができていました。 しかし、寝起きの指揮官は状況をすぐには理解できません。
「うう、行きたくないってば!!」
「お、落ち着いてください…!」
女の子の隣では、慌てた様子のA.C.P.U.所属、ミランダが必死に宥めていました。
「…ミランダ?」
指揮官は寝起きの掠れた声で、彼女の名を呼びました。
白い鶴:B
「うわあああん!!」
ミランダが宥めれば宥めるほど、女の子の癇癪はどんどん激しくなっていきました。
「行かないったら行かない! 絶対に行かないんだから!!うわあああん!!」
「ど、どうか落ち着いてください!!そんなに泣いたら脱水症になってしまいます!」
どうしていいのか分からず、ミランダもすっかり慌ててしまっています。
「そんなのいいもん!うわあああああん!!」
女の子は泣きじゃくりながら、叫ぶように続けました。
「友だちがいなくなっちゃったの! だから行かない!!」
「ご、ご友人が迷子になった。ということでしょうか?ど、どうしましょう…なら、ご友人を捜さないと……」
どうやら今初めて事情を聞いたらしく、ミランダは大きく目を瞬かせます。
指揮官は先ほどミランダに声をかけていたものの、聞こえていなかったようなので、もう一度呼びかけました。
「ミランダ?」
「!!」
突然名前を呼ばれ、ミランダは驚いたように声のした方へ振り向きます。
「し、指揮官…!」
すぐ近くにいたことにすら気づいていなかったのか、ミランダは目を丸くしました。
「いったいどうしたんだ?」
指揮官は、女の子が泣いている理由と、人だかりができている事情を尋ねます。

「それが…迷子のお子さんを、警察署で待っているご両親のもとに送る任務を任されてきたのですが…。大切なご友人がいなくなってしまったので、 行きたくないとのことなのです」
ミランダは困り果てた様子で事情を説明し、さらに続けます。
「ずっと泣いているので、脱水症にならないか心配ですし…。ご友人の居場所も分からないため、 途方に暮れていたところです…」
事情を聞き終えると、指揮官は納得したように頷きました。
「そうだったのか…」
すると今度は、女の子がおずおずと話し始めます。
顔を真っ赤にし、ぐずりながらも懸命に言葉を紡ぎました。
「グスッ…警察のおねえさんは捜さなくても大丈夫だよ。白いおねえさんが捜してくれるって言ってたから!」
「白いお姉さん?」
聞き慣れない言葉に、指揮官は思わず聞き返します。 女の子は元気よく頷きました。
「うん!」
そして続けます。
「白いおねえさんがね、友だちを捜してきてくれるって約束してくれたの!だから警察には行けないの。 ここで待ってなきゃ!」
ミランダはその理由を聞き、ようやく納得したように声を上げます。
「そ、そういうことだったのですね?」
「そうだよ!なのに、警察のおねえさんは何も知らないで…ううっ……!」
女の子は理由を説明し終えると、また小さく嗚咽を漏らしながら泣き始めました。
「も、申し訳ございません!ところで、その白いお姉さんはいつ戻ってくると…?」
ミランダはきちんと事情を聞いていなかったことを素直に謝りつつ、白いお姉さんについて尋ねます。
「それは……。…分かんない」
「ああっ、そうなのですね。では、その方が捜しに行ってからどれくらい経ちましたか?」
「それも分かんない…。アイスを食べながら待ってたんだけど…。食べ終わっちゃったのに、まだ帰ってこないの」
二人のやり取りを聞いていた指揮官が、静かに口を挟みました。
「そんなに待っても来ないなら、 忘れている可能性も…」
「そんなことない!」
女の子は大きな声で否定します。
「おねえさんが言ったもん! 約束は必ず守るって!ぜ~ったいに、守るからって!」
「えっと…それでは…。もしかしたら、その白いお姉さんも迷子になっているのでは…?」
ミランダは、ふと思いついたように口にしました。
「!!」
女の子は驚いたように目を見開き、不安そうに呟きます。
「お、おねえさんも…?」
「迷子が多すぎるな…」
指揮官は困ったように、そっと呟きました。
「グスッ…そ、それじゃあ、どうすればいいの?白いおねえさんも迷子だなんて…。私のせいで…迷子になっちゃったの…?」
女の子は再び、静かに泣き始めます。
「ご、ご安心ください!私がただちに捜してまいりますので!」
少し動揺しながらも、ミランダは警察官らしく女の子を安心させようと声をかけました。
「指揮官! すみませんが、戻るまでこの子のことはお願いします!!」
そう言って、ミランダは今にも駆け出しそうな勢いで指揮官に頼みます。
「待てミランダ、落ち着くんだ」
指揮官は、できるだけ彼女を落ち着かせるよう、ゆっくりとした口調で言いました。
もう走り出しかけていたミランダも、その声に一度足を止めます。
「は、はい?」
「ここは私が捜しに行くから、 ミランダはこの子のそばにいてやってくれ」
「し、指揮官が…?」
「ですが、私が行ったほうが…」
「それより、ポリに遅くなると連絡しなくていいのか?」
「!!」
「その通りです!ポリから何かあったら連絡するように言われていました!ありがとうございます!危うく忘れるところでした!」
どうやら、いつものようにポリからの言いつけを忘れかけていようです。
ミランダが少し落ち着いたのを見て、指揮官は頷きました。
「よし。では、私のほうで捜しに行ってこよう」
そう言ってから、背の小さな女の子に目線を合わせ、優しく語りかけます。
「君も、お兄さんが帰ってくるまで警察のお姉さんと一緒に待っていようね」
「おにいさんが、白いおねえさんを捜しに行くの?」
少女は心配そうな目で指揮官を見上げました。
「ああ、白いお姉さんを見つけて戻ってくるまで、泣かないで、警察のお姉さんといい子にしていると約束できるかな?」
「グスッ…うん… 約束する」
少女は腕で涙を拭います。
「では、行ってく──」
言葉を言い切る前に、背後から穏やかな声が聞こえました。
「あら、もしかしてまた迷子でしょうか?」
振り返ると、そこには白い服を纏った、白髪の女性が立っていました。
「じゃあ、また捜しに行ってきますね。 今度はどんな感じの子なのか、教え──」
今度は彼女が話し終える前に、指揮官が声をかけます。
「もしかして… 君が『白いお姉さん』か?」
「はい?」

彼女は不思議そうに小首を傾げました。
その時、泣いていた女の子がぱっと表情を明るくし、嬉しそうに叫びます。
「白いおねえさん!」
女性は何かを察したように、柔らかな笑みを浮かべながら女の子へ話しかけました。
「まあ〜、おちびちゃんったら、 私をそう呼んでたんですね~」
そして、先ほどの指揮官の質問にも優しい笑顔で答えます。
「ふふ、そうです。白いお姉さんの、 『シラツル』と申します」











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