【あくねこ】傷つけ合う事でしか、分かり合えないから【SS】ラト編

こんにちわヾ(・ω・*)ゆいなです。

今日は(も)悪魔執事と黒い猫【あくねこ】ラトのお話を語って行きます。

お友達のリクエストにより、エロとグロ、鬱系が盛り込まれておりますので、18禁になります。

小さいお友達、こう言うお話が苦手な方は回れ右(`・ω・´)ゞでお願いします。

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落ち着かない様子の主様

『どうしました?主様?』

落ち着きのない主を見て、ラトは心配そうに声をかけた。

主がそわそわしているのは今に始まった事ではなく、ラトの記憶からすれば1週間ぐらい前からだった。

『あのっ・・・。ラトにお願いがあって・・・』
『はい。なんでしょう?』

主は、そう言ってラトに1つの安全ピンを手渡した。

『これは・・・?』

ラトは主から受け取った安全ピンを手のひらに乗せて、不思議そうに眺めている。

生暖かくなった安全ピンはきっと主が長時間持っていたせいだろう。

『私にね。ピアスの穴をあけて欲しいなって』
『主様に?』

ラトは主の耳を見ると首を傾げた。

『主様はピアスの穴って開いていますよね?』
『うん。開いてるよ?だけど、みんなの事をみていたらもっと開けてもイイかなぁって』

主はラトの耳を見て、羨ましそうに理由を話し出した。

『動くとゆらゆら揺れるのとか、キラキラ光るのって良いなって。それに・・・』
『それに?』
『・・・だし・・・っ』
『?』

何故か声を小さくした主の声を聞き取れずに、ラトは頬に手を添え考えている。

──ふむ。普段、私の顔を見ていると思っていたのですが・・・。そうではなかった理由がコレですか──

『ねぇ。主様。よく聞き取れませんでした。それに、私は主様を傷つけるのはミヤジ先生から禁止されています』
『ピアスの穴はまた別なんじゃない?ピアス自体はアクセサリーなんだし』
『私は今の主様が気に入っています。別にピアスの穴をあける必要はないと思います』

そう言ってラトは、安全ピンを自分のポケットにしまった。

ラト自身はピアスを開ける事には抵抗はないのだが、何よりその"理由"が知りたかった。

『えー・・・じゃぁ。自分で開けてくるよ』

そう言って、金色の指輪を外そうとした主をラトが優しく止めた。

『どうして、私がやらなかったら自分で開けるんですか?他の執事でもいいはずです』
『それは・・・』
『もしかして、主様は私に傷つけて欲しい・・・と考えていますか?』

そう言ってラトはクスクスと面白そうに笑った。

『そっ・・・そういう訳じゃ・・・』
『では、私ではなく、主様自身でもなく。他の執事に頼んで下さい』

ラトは内心、自分自身の事を厭らしいと思ったが主にはこういう方が好むだろうと思って敢えてそう言う返答をした。

こういうやり取りや駆け引きはあまり好きではないけど、主となるとまた話は別だ。

『・・・ラトの意地悪』

そう言って主はラトの事を上目遣いで見上げると、主からほんのり優しい甘い香りがした。

主自身は香水を好き好んでつける人間ではないので、多分主自身の香りなのだろうと考えていた。

『では、何故私じゃないといけないのかという理由を話して欲しいです』

ラトはポケットしまった安全ピンをまた取り出すと、主の顔の前で安全ピンを押して針だけ見える様にした。

『あ・・・』

なかなか理由を言わない主とラトの間で静かに時間が流れた。

『ふむ・・・なかなか言ってもらえませんね』

そう言った瞬間、ラトは安全ピンの針を自分の耳に押し当てると、少量の血液が耳を伝い、首を伝って、首の包帯に紅いシミを作った。

『ラト!?』
『んー・・・この針あまり良くないようです。鋭さが足りません。痛みを求めるなら話は別ですが・・・』
『もぉ!!何やってるのよ!?』

主はラトの手から安全ピンを取り上げようとするが、それはすでに耳の船状窩を貫通しており主は、小さな溜息をついて諦めるしかなかった。

『なんで、そう言う事するの・・・?』
『なんで?と言われても。主様自身がしたかった事を試しただけです』
『と言うか・・・痛くない?普通は氷で冷やしたりするんだけど・・・』
『私はあまりそう言う事はした事ありませんね。痛みが生きている実感だと思っていますから』

そう言ってラトは刺さっていた安全ピンを引き抜いて、針を戻すとまた自分のポケットにしまった。

『えっ?抜いちゃうの?』
『この後、折角ですのでピアスを入れようと思っています』
『痛くない?』
『穴は多少ふさがっていると思いますが、無理やり入れれば入るんじゃないでしょうか?』

主はラトの血が付いた手を見ると残念そうにしている。

『ちょっと待っててね・・・ハンカチを濡らしてきて、消毒もらってくるから』
『このくらい、別に・・・』
『駄目っ!!夏だし、化膿したら大変でしょ?折角なんだしちゃんとホール出来た方がイイでしょ?』

そう言って自室出る主をラトは頬笑みながら見送った。

人の身体は分からないから

『もー・・・。なんで、自分に開けちゃうのかなぁ・・・』

帰ってきた主は文句を言いながらラトの血液を拭いたり消毒をしたりしていた。
ラトはそんな主を見ながらクスクスと笑っている。

『ごめんね。主様』
『何が面白いんだかさっぱり分からないっ!!』
『主様はフルーレに似てきましたね。主様の兄にはなれませんが・・・』

そう言いながら、ラトは主の耳をペロっと舐めた。

『ひぁっ・・・なっ・・・』
『秘密で、恋人と言うのはどうでしょう?勿論、主様に想い人がいたら別の話ですが・・・』
『こ・・・いびと・・・?』

主は真っ赤になり、さっき舐められた耳を手で押さえている。

ラトは微笑をしながら主の様子を見て話を続けた。

『嫌でしたか?』
『・・・嫌ではないけど・・・そう言うの駄目なんじゃ・・・?』
『なので、秘密です。二人だけの』

ラトは主の手首を持つと自分の方に引き寄せ、主の顔を見ながら囁くに話し出した。

『私は恋人同士と言うモノが、正確にどういうものなのか知りません。でも、私は主様の事を気に入っています。主様が話す執事は私であって欲しいし、頼ってもらえるのは嬉しいと思います』
『ラト・・・』
『いつか、ここを出られる日が来たら。主様も一緒ですよ?ずっと一緒にいたいです』

そう言って、ラトは主の沢山の傷跡ある左手首に口づけをした。

──私が主様の世界に行けたのなら・・・こんな思いはさせないのに──

痛みが生きている実感だと思っている。
ラトは主の事を自分と考えている事がそう変わらない人間だと思っていた。

その痛みに慣れてしまえば、もっとが欲しくなる。

だからこうして・・・。

──プチッ──

『痛っ・・・』

ラトはさっき自分に使った安全ピンを急に主の耳の軟骨に刺した。

『ねぇ。痛いですか?主様?』
『・・・少しだけ・・・っ』
『望みが叶って嬉しいですか?』
『望みとか、そんな大層なものじゃないけど・・・っ』
『人の身体だと力加減が分かりませんね』

ラトは安全ピンを軟骨を貫通させるまで力を緩めなかった。

もし、力を緩めてしまえば苦痛は長引くし、相手の為にもならないと考えていたからであった。

『も・・・貫通した?』
『はい。主様。よく頑張りましたね』
『子供じゃないし、初めてじゃないって言うのっ!!』

そう言うと主はラトの事を優しく小突く。
それから、自分の耳元に手をやると少量の血液が付いた。

『ラト?血がついてない?だいじょ・・・って!!』

主がラトに目を向けると、ラトは血の付いた手を舐めていた。

『何してるの!?駄目だよ。汚いからっ!!』
『主様に汚いことろなんてありません』
『でも、ほら。病気とかあるかもしれないし・・・』
『主様がもし病気だとして、私も同じ病気になれたのなら嬉しいと思います』

その後もラトは主についた血液を舐めるのを止めなかった。

『ちょ・・・っと・・・ラトっ・・・んっ・・・』
『ん?どうしましたか?主様?』
『首筋とか耳とか・・・大丈夫だからっ!!』
『唾液には殺菌作用があるので、きっと早く良くなりますよ?野生の動物さんたちも傷ついたらこうやっています』
『そう言う問題ではなくてっ!!血液って不味いでしょ?』
『ふむ。よく考えた事はありませんが。主様のものなら美味しいと思います』
『もぉ・・・』

そう言うと、主はラト優しく抱きしめた。

『主様?』
『ラトが、いてくれて良かったなって・・・そう思うんだ』

ラトはそれを聞くと静かに目を閉じて主の髪の毛を優しく撫でる。

『私もですよ。主様』

恋人同士の質問

『ねぇ。主様。質問なのですが、恋人同士って何をすればいいんでしょう?』

主が安全ピンが刺さった耳を鏡で見ている後ろで、ラトが話しかけた。

『なっ・・・!?』
『折角恋人同士と言うモノになった事ですし、恋人同士しかしない事がしてみたいです』

ラトはクスクスと笑っている。
主はラトの方を向くと困ったようにその質問に答えようとする。

『えっと・・・。手をつないだり?』

ラトはそっと手を差し出す。
『はい。主様』
『・・・』
その上にそっと手を重ねる主だったが、困り顔は変わらなかった。

『なんか、ちょっと違う・・・』
『んー・・・どうしてでしょう?主様が思う恋人同士と言うモノを再現しているつもりなのですが・・・』
『まぁ・・・これはこれでラトらしくて良いとは思うんだけど・・・』
『私らしい?本当にそう思っていますか?』

ラトは主の顔の近くに顔を寄せると答えを待たずに、主の柔らかい唇に口づけをした。

『ちょ・・・っ・・・んっ』
『主様はいい子です。だから、嫌だったら嫌と言って下さいね?』
『んんっ・・・。ら・・・と・・・っ』
『まぁ、言わせませんけど』

そう言ってラトは主の服の上から胸に手を這わせる。

『んんっ・・・!!』
『主様はどこが好きなんですか?』
『っ・・・いきなりっ・・・どうした・・・のっ?』
『主様は私らしい方が好きなようなので、私らしく振る舞っているだけです』

ラトは荒々しくドレスを脱がすと下着を下にずらし、ピンクの突起した部分に舌を這わせ、吸い上げる。

『ん・・・っ・・・。あっ・・・な・・・んでっ・・・』
『私は最近おかしいんです。主様を見ると私だけのモノにしておきたいと。壊すのが駄目ならせめて・・・私の事しか考えられない様なって欲しいなと考えています』
『だから・・・って・・・んっ』

ラトは力が入らない主をベットまで抱きかかえ、そっと下した。

そして、ラトは自分のネクタイをしゅるっと解くと、主の両手を縛り付けて、その様子をしばらく眺めていた。

『え・・・?どうして・・・っ』
『んー・・・。逃げられると、寂しいですから。私でも傷つく事はありますよ?』
『逃げないよ』
『では、証明して見せて下さい』

そう言って、ラトは主から少し離れた場所から見ている。

『しょ・・・証明?』
『はい。主様ならどうするんでしょう?興味があります』

主はどうしていいか分からずに、目に少し涙を浮かべる。

『どうしていいのか・・・分からないよ・・・っ』
『では、このままですよ?私はずっと見てられるので嬉しいですけど・・・主様はそうじゃない様子ですね』

そう言ってラトは主の太ももに指を這わせた。

『んっ・・・らとっ・・・もぉ・・・いいでしょ?』
『よく分かりません』
『んんっ!!』

ラトは主の敏感な部分を避けて優しく身体をなぞっていく。

次第にシーツがヌルっとした液体が付着して、それを面白そうにラトは見ていた。

『主様は敏感なんですね。ココに入れたらどうなるんですかね?』
『・・・っ』
『ねぇ。主様。言って下さい"ラトが欲しい"って。そうじゃないと・・・』

ラトは指を蜜部に入れるか入れないかで止めて言葉を待っているようだった。

主の息遣いは荒くなり、もう限界が近いようだ。

『もぉ・・・ラトが・・・欲しいの・・・っ』

その言葉を聞くとラトは微笑んで
『わかりました。主様』
自分のモノを主に押し当てると、ヌルっとした感触はあるものの、それ以上先に進まないようだった。

『んっ・・・!!』
『主様。力を抜かないと、入りませんよ?』
『そんなこと言ってっ・・・。あっ・・・』
『あ。そうです。主様は痛いのが好きなのでこのままでもいいのかもしれませんね?もしかして、こういのを望んでいましたか?』
『ちょっ・・と・・・それは・・・』

ラトはゆっくり主に体重をかけると、それが主のナカに埋まっていく。

『なっ・・・んぁ・・・っっ!!』
『主様分かりますか?私のが主様に入っていく感覚が』
『んっ・・・奥にあたっちゃ・・・・駄目・・・っ!!』
『駄目じゃないです。主様には私の事以外考えられないようにしてもらわないと・・・』

主は自由にならない手をギュッと握り、何かに耐えている様子だ。

ヌメヌメしたモノが出入りしてるのを主は必死に受け止めていた。

『主様。果てたかったら果てていいんですよ?でも、あまり大きな声を出すと他の人にバレちゃうかもしれません』
『んっ・・・だって・・・らと・・・がっ・・・』
『私でしたら、自分が満足するまで主様を愛でるつもりでいますから』
『め・・・めでる・・・って・・・っあ・・・』

主の耳に刺さっていた安全ピンがズレ、ベットのシーツに落ちると主は身体をこわばらせてやがて、力が抜けて小さな溜息をついた。

『はぁ・・・ラト・・・なんか慣れてる?』
『そうでしょうか?と、言うかそんな事を言っている暇ありますか?私はまだ満足していませんよ?』
『えっ?』

そうしてまたラトのモノがゆっくり動き始める。

『ちょ・・・っ・・まって・・・私・・・っ』
『言いましたよね?私の事以外考えて欲しくないと』
そう言うとラトは細く微笑んだ。
キシキシと音を立てるベットが行為の激しさを物語っている。

『これ以上は・・・っ』
『ねぇ。主様ナカに出してもイイですか?主様の事を大切にします。そして、未来の事も』
『んっ・・・いっ・・・』
『ね?不安だったら一緒にいましょう?辛かったら私がいます。だから・・・私を一人にしないで下さい』

そう言い終わるとラトは主の口を自らの口で封じて、何も言わせない様にした。

『───んっ・・・・』
『いっぱい飲んでくださいね?主様』

はじまりの紅

『ん~・・・。やっぱり入らないかぁ・・・』
主は鏡を見ながら、さっきラトに開けてもらったピアスの穴にピアスを入れようとしていた。

指先には血液が付着していて、何度もピアスを入れ直した形跡がある。

主のベットで寝ていたラトが目を擦りながらゆっくりと起き上がる。

『・・・主様・・・?』
『あ、ラト起きた?よく寝ていたみたいだったから起こさなかったんだよ』

鏡を見るのを止め、主はラトの方に寄って来てラトに抱き着いた。

『おはよ・・・ラト』
『おはようございます。主様』

ラトは優しく主の髪の毛を撫でる。
ふんわりと甘い、いつもと同じ主の香りがする。

『もうね。折角ラトに開けてもらったのに、入らなくてね・・・』
主は血液が付着した手はベットに触れない様に上に向けていた。
ラトはその様子をみて、微笑む。

『それなら・・・。私がまた、いい方法で開けましょうか?』
『いい方法?』

ラトは自分の耳からピアスを抜き取ると、主に見せる。
『このピアスでいいですか?』
『・・・』

ラトは何も言わずに頷いた主の耳に手を添えると、ヌルヌルとした血液を指で擦りさっき開けたと思われる穴にピアスを入れる。

『っ・・・』

鉄臭い血液の匂いがすると、ぽたっと何滴か血液が落ちてラトの手を染めていく。

『入りましたよ』

ジンジンと痛みを感じる耳を主はそっと触る。

『えっと・・・似合うかな?』
『お似合いですよ。主様』
『じゃぁ、ラトのもやるっ!!』
『私は自分で出来ますよ?』
『だーめっ!!ピアス貸してっ!!』

ラトはそっと鏡の方をを指を差す。

『主様のピアスがイイです』
『はいはい。ラトに痛いって言わせてみたいなー』
『多分、言わないと思います』
そして、お互い笑いあった。

目に見えないモノ

こんな日がずっと続くと思っていた。
いや、続かない事なんて最初からお互いに分かっていた。

──何かを犠牲にしないと、何かを得られないのなら・・・。
捨てられるモノ全て捨てたら何が手に入るんだろう?───

ラトは書庫に行き一冊の絵本のあるページを破いて丁寧に折ると自分のポケットの中に大切にしまった。

『相手を悲しくさせるのなら、仲良くなんかならなければ良かった』(星の王子様より引用)

でも、きっと主はこう言うのだろう。

『大切なモノは目に見えない』って。


屋敷の外では蝉が五月蝿いほど程鳴いて、きっとその自然の中では熾烈な生存競争が行われている。

いつの日かこの競争の外に出られる日が来たら・・・。

本当の自由が手に入るのかもしれない。
ラトはそんな事を考えながら、屋敷の窓からぼんやり外を眺めていた。

おまけとSpecial thanksヾ(・ω・*)

今回、書くきっかけとなったのがゆいなの『ピアスが開けたいっ!!』と言う騒動からでした。

ぷち無花果さんちまこんぶさんのアドバイスでこんな感じに仕上がりました(`・ω・´)ゞ

一般ウケはしませんが、エロ、グロ、鬱系はセットだと思うんですよね♡
(昔のエロゲーの99%はコレで出来ていたような気がする)

という訳で、俺様?なラトくんがお楽しみいただけたら幸いです(/ω\)♡

最後まで読んで下さって有難うございました♪ゆいなでした☆

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